終活のよくある失敗パターンあるあるシリーズです。
フィクションですが、よくあるシチュエーションとオチなので、リアルに想像していただけるのでは?と思います。
自分や、身の回りのどなたかの状況と重ねながら読んでみてください。
終活の失敗事例:CASE3
※以下の事例は、「ひとり終活」は備えが9割 からの引用です。
施設の見学にも駆けつけてくれたIさん(82歳、男性)の姪。
契約にも立ち会うと言ってくれたので、同席してくれるよう連絡を入れていました。
Iさんは、その流れで入所契約に必要な保証人にもなってくれるものとばかり、安易に考えていました。親族なら当然だろうという先入観を持っていたのです。
ところが、いざ契約の話しになり、施設担当者が「保証人は今日きてくださっている姪御さんでよろしいでしょうか?」と尋ねた途端、姪の顔がこわばってしまいました。契約書に記載された月々の支払額や病院への付き添いが必要になるなどの説明を聞き、姪は戸惑っていたのです。
追い打ちをかけるように、保証人になる人に印鑑証明書の提出を求められました。姪は自分自身の家族のこともあるのに、そこまでするつもりはないというのが本音です。すっかり気持ちが売り反向きになってしまっており、「保証人まではできない」とどう伝えたらいいかと、たじろいでいました。
Iさんは、煮え切らない姪の態度に憤慨してしまいました。ココまで来て、なぜ拒むのか‥‥・。消極的な姪の姿を見て、
「もういい。あなたには頼まない」
と思わず言い放ってしまったのです。
実は、メイトは日頃から親しい付き合いがあるという間柄ではありませんでした。比較的近くにいるということと、姪というただそれだけの理由で、施設の入所契約に立ち会ってもらったのです。
Iさんの発言により、姪に頼む道が完全に閉ざされてしまいました。ただでさえ細い意図が、いとも簡単に断ち切れとなったのです。
せっかく施設を見つけ、いざ入所と言うところまできて、話がストップしてしまう状況となりました。
保証人がいないということで、いったん入所は保留となりました。ただ、元いた家はもうすぐ賃貸契約が終了し、出ていかないといけません。何としても、次の住居を確保する必要性に迫られています。
後日、入所に関して施設の担当者が上の人と話をしてくれ、保証金として40万円を別に支払うことで、何とか受け入れが可能となりました。
しかしながら、施設に入ればこれで終わりというわけではありません。今後も保証人や付き添いが求められる場面は出てくるはずです。
「もし自分の身に何かあった時、いったい誰が対応してくれるのか?」と、心配でたまらなくなりました。
今回のことで姪があてに倣いことが分かった今、Iさんは自分がおひとりさまであることを改めて実感したのです。
終活の失敗事例:解説
終活の失敗の伏線
このケースの失敗の伏線は次のとおりです。
- おひとりさま
- 親族に対する根拠のない期待と驕り
終活失敗の解説
近年は昔と違い、親族といえども簡単には保証人を引き受けてくれないことは珍しくありません。
付き合いの薄いであろう甥や姪ともなると尚更です。
昔や自分たちが若いころには当然だった「親族の面倒は見るのが当たり前」という理屈をお持ちの方はご注意ください。
現代では逆に 非常識な価値観 と見なされるのが一般的だと思います。
「自分には家族がいるからもしもの時も大丈夫」と思っている方は、いちど早い段階で家族の意思確認をしておくことはとても重要です。
この事例を成功させる解決策
甥や姪であっても、親族がいらっしゃる場合は早い段階から確認と対策をしておくことが大事です。
この事例のように、関係性もないまま漠然と期待して断られ、感情的に関係性を切ってしまうのはとても勿体ない事です。
少し考えてみてください。
【老後に起こりうること】
- 老後は施設に入所する時の保証人だけでなく、緊急入院時にも保証人が必要となります。
- 身体が動かない時にお金をおろしてもらったり、行政への事務手続きの代行や、ちょっとしたお出かけ時は付き添いなども必要になるかもしれません。
誰にもお願いできないときは、割り切って専門業者にお願いしてしまうしかありませんが、できるだけ出費を抑えたい高齢者にとって、親族が手助けしてくれるのは金銭的にも精神的にも大きな支えになることは間違いないことです。
その為におすすめなのが次の点です。
- 早い段階から万一の際の支援をお願いができるか確認しておく
- 間に合うところからでも支援親族との関係性を強めていく
何はともあれ、まずはやってもらえるかの確認です。
やってもらえそうであれば、丁寧にお願いします。
なお、親族への依頼時には、金銭的な取り決めを約束するのも有効です。
お金で関係性を築くというわけではなくて、万一の際に依頼人が負担するかもしれない金銭的な負担を担保する、または保証する準備があると伝えるだけでも、依頼人が協力しやすくなるからです。
【相手の立場を尊重することが大事】
- 子供、甥、姪、兄弟などにも家族があり、彼らの夫・妻・子供たち全員に影響するということを理解しましょう。
- 無償の善意に一方的にすがるだけだと、引き受けてくれる可能性を下げかねません。
「事前にお願いしてみたけどいい返事がもらえなかった‥‥」としても落ち込む必要はありません。
むしろギリギリで断られたわけではないので、余裕をもって準備ができるのは大きなメリットです。
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終活の失敗事例 まとめ
家族のいる高齢者は、漠然と「万一のときは家族が面倒を見てくれる」と思っている方が一定数います。
でも、本当に面倒見てくれるかは、実際に聞いてみないと分からない事です。
例え実の子供であっても、早めに「万一のときの支援がお願いできるか」しっかりと確認を取っておくのはとても大事なことです。
もし色よい返事が貰えなくても落ち込まないでください。
金銭的な補填についての説明や、その後の関係性構築によって、前向きに検討してもらえる可能性も十分にありえます。
また、全てはお願いできなくても協力してもらえるものが1つでもあればとても助かります。
老後は何かと家族のサポートが必要になることを踏まえると、可能な限り家族と良好な関係を築いておくことはイロイロとメリットが大きいです。
【信頼できない家族とは関係を強めない】
老後のサポート依頼では、資金に触れられることも考慮して、安心できない家族との付き合いには注意しましょう。
- ×:生活習慣が荒んでいる
- ×:無職
- ×:金銭管理ができない
- ×:ギャンブル依存症
安心して頼める家族がいない方は、お気軽にシニア身元保証協会までご相談ください。
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