終活のよくある失敗パターンあるあるシリーズです。
フィクションですが、よくあるシチュエーションとオチなので、リアルに想像していただけるのでは?と思います。
自分や、身の回りのどなたかの状況と重ねながら読んでみてください。
終活の失敗事例:CASE3
※以下の事例は、「ひとり終活」は備えが9割 からの引用です。
マンションで一人暮らしをしているUさん(80歳.女性)。結婚経験はあるものの若いときに分れ、その後は独身を貫いています。
独り暮らしとはいえ、元来が活動的で交流関係が広かったUさん。友達も多くいて、月に数回は気の合った人たちと食事会をしています。旅行に一緒に行くこともあります。これまで一人でさみしいと感じたこともはありませんでした。
Uさんの家に訪ねてくる人もたくさんいます。その一人が男性のEさん。Eさんとは10年前に陶芸教室で知り合いました。年齢もそこまで離れておらず、Uさんの話を親身になって聞いてくれるので、とても信頼している人物です。
まだまだ自分のことは自分でできるUさんでしたが、ある時、腰を痛めてしまいました。以前も痛めた場所で、状態が芳しくなく、思うように動けません。
そんな中、光熱費に関する納付書がとどきました。引き落としにしておらず、コンビニ払いとなっていました。他にも定期的に頼んでいるサプリメントの請求書も届いています。
今の状態ではコンビニに行くことすら、かなりの負担となります。どうしたものかと憂慮していたら、またEさんが家に訪ねてきました。「腰の状態はどう?」などとUさんの身体の事を気にかけてくれます。そして、
「困ったことがあれば、自分が代わりにするよ」
と言ってくれました。そこで財布からお金を取り出して、支払いをEさんに頼むことにしました。
Eさんはすぐに動いてくれて、溜まっていた請求書の支払いがすべて終わりました。自分ができないことをすぐにやってくれて、Uさんはとても安心しました。やはり知り合いが多いと困ったときに助かるなと実感しました。
それ以降、支払い関係はEさんにお願いすることにしました。ただ、手持ちの現金がなくなってきたので、銀行からお金をおろして支払いをするようお願いしました。Eさんは銀行からの出金もやってくれるというので、キャッシュカードを預けることにしました。
そして、暗証番号をメモしてEさんに渡しました。
そういったやり取りを数か月続けて、ようやくUさんの腰の状態がよくなってきました。
以前のように友達と食事にでかけられるになったのです。日常に戻った漢字がしています。
家のことぉおEさんにお願いすることができたおかげで、自信は治療に専念できたので、UさんはEさんにとても感謝しています。これから先も何かあればEさんにたのめばいいと分かり、安心しきっていました。
友達との食事会で、今度また旅行に行こうという話しになりました。しばらく旅行に行けていなかったので、Uさんは大喜びです。具体的な旅行先も決まり、旅行会社への手配は友安達に一人がしてくれることになりました。
旅行代を預けようとUさんは銀行に活き、少し多めにお金を引き出しておくことにしました。ATMでEさんから返してもらったキャッシュカードを使い、お金を引き出して銀行を出ようとしましたが、しばらく通帳の記帳をしていなかったことを思い出しました。
ちょうどいい機会だと、今度は通帳をATMに入れて記帳を行いました。通帳への印字作業が続き、少し間がありました。ATMから出てきた通帳の中身を確認したUさんは、驚愕の事実に気づきました。残高をみると、uさんが考えているよりもかなり少なくなっているではありませんか!
慌ててここ数か月の入出金明細をチェックしました。そうすると、なんと10万円、30万円といった大きな数字が出金欄に記載されています。「何なの?この数字は」と混乱しましたが、すぐに検討が付きました。通帳をEさんに預けていた期間に勝手に引き出されていたのです。急ぎ自宅に戻り、Eさんに連絡を入れました。ところが、「この電話はお客様のご都合によりお繋ぎできません」というアナウンスが流れるだけで一向に繋がりません。
Uさんは旅行どころではなくなってしまいました。
終活の失敗事例:解説
終活の失敗の伏線
このケースの失敗の伏線は次のとおりです。
- おひとりさま
- 日常生活支援の未契約(依頼)
- 無策で友人にキャッシュカードを預けた
終活失敗の解説
人がひとりでは動けなくなる状況はわりと些細なきっかけで簡単に起こります。
そして年齢を重ねるほど、発生頻度は高まります。
【突然身動きが取れなくなるケース】
- 怪我:骨折、腰痛など
- 病気:インフルエンザ、風邪、肺炎など
- 入院:緊急入院、手術入院など
これらは年齢に関係なくおこりえるリスクで、おひとりさまにとっては基本的なリスク管理と言えます。
備えのないままトラブルになると、Uさんのように冷静な判断ができずに信用できない方に頼ってしまったり、金銭面や個人情報の漏洩などのトラブルに巻き込まれる危険性が高まります。
- おひとりさまは、年齢に関係なく身体が動かなくなったときの備えが必要。
この事例を成功させる解決策
この事例を成功させるポイントはシンプルです
- 身体が動かなくなったときに 誰に何を頼むかを決め、元気なうちに委託しておく。
◎決めておく内容
身体が動かなくなったときに備えて、事前にやっておきたいのは次のことです。
- サービス料の支払い方法:定期的に支払いが必要なサービスについては、できるだけ口振やクレ払いにしておく。最低限、光熱費などのライフラインは自動で支払うようにしておく。
- 現金引出のお願い方法:万一の時にお願いする人を決めておく。また、メイン口座以外に代理人用の口座を準備し、代理人がメイン口座を操作できないようにしておく。
- 日常生活の支援(掃除・ゴミ出し・洗濯・食事):友人や家族にお願いしておく。頼れる人がいないときは、民間の業者との契約も検討する。
若い人の場合、持っている現金が少ないために大きなトラブルに発展しにくかったり、自由に動ける友人も多かったりするので、都度対応することも難しくないかもしれません。
対して、年齢を重ねたおひとりさまの場合、金額や個人情報の情報量と比例するかたちでリスクも高くなるため、民間の業者に委託してしまうほうが安全で安楽な場合が多いです。
【業者に頼むメリット】
- 詐欺・持ち逃げ被害のリスクを減らせる
個人的なやりとりでは「魔が差した」という言い分けを度々耳にします。被害にあわれた方は「まさかあの人が!?」・「あの人に限って!?」と言いますが、魔が差す行為は、私たちが思っている以上に身近に発生するものです。
対して、業者委託は契約書で業者の行動を縛りますし、立替制度などで利用者の負担を減らすなど、トラブルの起きにくい支援が可能です。 - 個人情報の漏洩リスクが少ない
やましいことはなくても、知人に貯金額や部屋の中を細かく見られるのはどうしても恥ずかしいものです。また、個人の「個人情報リテラシー」は期待できません。
反面、業者は個人情報の取り扱いを定めているのが基本で、情報漏洩のリスクはぐっと低くなります。ビジネスとしての関係なので、プライベートがむき出しでもそれほど気にしなくても良い点は気持ち的にも楽です。 - 細かいところのフォローが行き届き、日常生活がスムーズ
知人に下着の洗濯やゴミ分別、マイルールに沿った整理整頓などはお願いし辛らくありませんか?少なくとも私は知人だからこそプライベートは赤裸々にしたくありません。
ひとつひとつは小さいことかもしれませんが、重なればチリツモになり、日常生活が少しずつ荒んでいく可能性があります。
民間の日常生活支援サービスでは、医療や介護以外以外であれば、多くのことをお仕事として対応してくれるので、割り切って頼みやすい点は大きなメリットだと感じます。
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終活の失敗事例 まとめ
おひとりさまは、年齢に関係なく「突然身体が動かなくなったとき」の備えが必要です。
【身体が動かなくなったときに発生するあれこれ】
- サービス料の支払い
- 現金の引き出し
- 日常生活のサポート
サポートを知人や友人にお願いするのもアリですが、無用なトラブルを防ぐために代理人口座を準備したり、お手伝いしてもらう範囲を事前に決めておくなどの事前の対策が必要です。
お願いできる人がいない方やトラブルなどが面倒な方は、日常生活を支援してくれる民間業者を利用するのがおすすめです。
突然のトラブルは、だれもが冷静な判断をできなくなる可能性をはらみ、詐欺や金銭トラブルに巻き込まれる危険性も高まります。
それらのトラブルを避ける秘訣は、元気なうちにもしもの備えをしておくことです。
特におひとりさまの日常では、年齢に関係なく起こりうることですから、ぜひお早めにご検討いただくのがよろしいと思います。
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