コラム

見守りサービスは高齢者に必要?種類やおすすめの人

高齢者が独り暮らしをする時、「何かしらの見守り」を日常に組み込むことはとっても大事なポイントです。

とは言え、見守られる方は監視されているみたいで気分が良くなかったり、見守りたい方はサービスに過度な期待を持っていることが多いような気がします。

今回は、見守りサービスのメリット・デメリットと、上手な付き合い方について解説していきます。

見守りサービスの目的

テレビ電話でやり取りする老夫婦と子供夫婦

見守りサービスの目的

見守りを行う目的は、独居高齢者の運動機能判断力変化に気付き、適切な機関やサービスや保証人と情報を共有することです。

【見守りの目的】

  • 独居高齢者の運動機能と判断力の変化に気付くこと
  • 適切な機関や人と情報を共有すること

本来の見守りのやり方はシンプルで、本人と小まめに接して色んな人とお話してもらうだけです。

地域の住民と頻繁に交流される方や、友達が多く頻繁に人付き合いする方、趣味の集まりなどでコンスタントに他者と交流される方の場合、自然とコミュニティによる見守りが行われているので、見守りを意識する必要はありません

逆に、他人との交流があまりない方は、社会から孤立しないように民間の見守りサービスなどを積極的に利用するのがおすすめです。

高齢者 見守りサービスの種類

あごに手を乗せてこちらを見る色んな年代の男女

民間の見守りサービスの種類

民間の見守りサービスにはいくつかの種類があります。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、組み合わせて利用するケースも珍しくありません。

目的と利用者の使いやすさを考慮しながら、最も自分に合ったものを選びましょう。

【見守りサービスの種類】

  • センサー型:転倒や病気時の早期発見・駆けつけ
  • 電話・メール型:電話・メールによる安否確認
  • 宅配型:宅配ついでの対面による安否確認
  • 通報型:通報ボタンを使った緊急駆けつけ

高齢者 見守りサービスのメリット

丸の立て札をもつサラリーマン

民間の見守りサービスのメリット

見守りサービスというと、カメラでの監視や電話による安否確認を想像してしまうかもしれませんが、近年の見守りサービスは、センサーなどの電子機器を使った異常感知システムが優秀で、監視されている感がほとんどないのが特徴です。

例えば、一定時間動きがなかったり、低い位置で身体の動きが止まった場合にセンサーが機械的に異常を察知し、自動で警備会社に通報。警備員が駆けつけてフォローするといったことが可能です。

また、人が接する電話訪問安否確認の手段として有効です。刺激の少ない高齢者の思考力を刺激することから「電話が楽しみ」といった、活力に繋がるケースもあります。

電話での対応履歴やサポート履歴も、契約された家族などに共有されるので、同居しなくてもある程度の変化を把握することが可能です。

高齢者 見守りサービスのデメリット

ばつの立て札をもつサラリーマン

民間の見守りサービスのデメリット

見守りサービスは、事故などの明確な変化があった際には助けになりますが、緩やかに進んでいく体力や判断力の低下について、情報を正しく整理・判断することは困難と言えます。

また、報告する先や報告できることにも限りがあり、緩やかな変化に対して関係各所に働きかけるといった改善行動までは出来ないのが一般的です。

例えば、親の見守りを依頼した場合、報告された内容から異常を読み取るのは、サービス業者ではなく報告データを貰った方(多くの場合は依頼した子供)です。

一般的に、見守りサービス業者に、契約にない判断や、状態変化に応じて関係各所に自主的に働きかけるといったサポートは期待できません。

高齢者 見守りサービスの上手な使い方

日常生活支援イメージ

民間の見守りサービスの付き合い方

見守りサービスの中でも精度が高いのは、センサーを使った自宅での転倒病気で倒れた時の早期発見です。ココが心配な方は、業者に委託するとある程度の成果を期待できます。

安否確認や認知能力の確認をされたい方には、電話や訪問型のサービスを利用するのがおすすめです。

但し、報告精度に過度な期待はできないため、データを見ながら状態を判断するのは自分自身となることは理解しておきましょう。

もし信頼できる知人やケアマネ、サポート業者がいれば、報告された情報を数人で共有して見守っていくのもおすすめです。

おひとりさまの場合は、自分の状態を客観的に判断できるよう、見守りサービスからの報告先に、担当ケアマネや任意後見人などを含めておくことがポイントです。

高齢者 見守りサービス まとめ

パソコンとパンフレットを使ってサービスを説明してくれる女性スタッフ

一昔前の見守りサービスは、事故発見や徘徊捜索などの事後対応がメインでしたが、近年では社会との孤立を防いだり、サポ―トが必要な人を早期に発見するといったソーシャルコネクションとしての役割が期待されるサービスです。

つまり、上手に使えば、社会的つながりが希薄なために起こる、孤独死、介護サポート不足、詐欺被害、認知症による生活困難…といった、ひとりではどうすることもできないリスク回避に役立ちます。

注意点は次の通りです。

  • 見守りサービスにも種類があり、得意な事・苦手なことがある
  • 報告情報を整理して状況を予測したり、関係各所への働きかけはできない

見守りサービスも完全無欠なサービスでないため、サービスに過度な信頼と依存してしまうのは危険です。

結局のところ、サービスを最大限有効活用するためには、集まった情報を整理して判断するひとが別途必要となります。

家族がいれば家族に、家族がいなければ担当ケアマネや後見人に情報共有と万一の場合の判断をお願いしておくと安心です。

見守りサービスを正しく活用すれば、独居高齢者の老後に起こるであろう様々なトラブルにも、スムーズに対処できるようになります。

社会との繋がりが薄いのでは?と思われる方は、ぜひ見守りサービスの利用をご検討ください。


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